GoogleがAndroid 10の正式版を配信開始、ダークテーマ追加、アイコンの形やアクセントカラーも変更可能〜一方d払いアプリなど現時点では非対応アプリも
Googleは、Pixelシリーズ向けにAndroid 10の正式版の配信を開始した。Pixel 3/3 XL/3a/3a XLも対象となり、既にバージョンアップする事ができる。
自分のドコモ版のPixel 3にも既に配信されていたので、バージョンアップを行った。恐らくソフトバンク版でも既に配信されているのではないだろうか。
キャリアが深く手を入れられないモデルの利点と言えるだろう。
なお、国内未発売の初代PixelやPixel 2、Google以外ではEssential Phoneにも提供が開始されているようだ。
・Pixel 3/3aやEssential Phoneなどに「Android 10」配信開始|ケータイWatch
ちなみに、今回よりこれまで付いていたお菓子の名前は廃止となっている。
注目は、ダークテーマ、ジェスチャー操作、プライバシーと位置情報の詳細な管理、セキュリティアップデートがアプリのアップデートと同様にGoogle Playから直接配信、などの追加などである。
ジェスチャー操作は、これまでのAndroid 9 Pieのホームボタンと戻るボタンの2ボタンのモードの他、iPhone Xシリーズのようなホームバーのみで、画面端の左右スワイプで戻る操作、画面下から上スワイプでホーム画面に戻る、中央までスワイプで止めると履歴一覧が表示されるモードも追加された。
不思議なのは画面右端をスワイプしても戻るになってしまう点だ(Chromeなどでは進むに割り当てて欲しいのだが)。
その他、従来からの、戻る/ホーム/履歴表示が可能な3ボタンのモードも利用できる。個人的には今回追加されたiPhone Xシリーズのようなジェスチャーが使いやすいと思った。
また、ジェスチャーのモード、2ボタンのモードとも、履歴一覧表示時にスワイプが左右にずれてもスワイプした画面が追従するアニメーションになっているのは嬉しい。Xperia 1なども認識はしてくれるが、真上にスワイプと同じアニメーションとなっており、違和感があった(言葉では説明し辛いが)。
また、以前からもできていたのかもしれないが、アイコンの形とアクセントカラーの変更も可能となっている事を確認した。
いずれも決められた選択肢の中から選択する
アクセントカラーは、色を変更したからといってダークモードが解除されるといった事なく、オンオフ切り替えやラジオボタン、音量バーなど一部分のみの変更となっている。
今回のバージョンアップに併せて、9月のセキュリティパッチも適用される。
しかし、注意が必要なのは、以前の記事でも少し言及したが、バージョンアップが早いので、一部のアプリの更新が追いついていない点だ。
特に銀行系やキャッシュレス払いのアプリなどは注意が必要だ。
銀行系はアプリは、対応していてもアプリを最新版にしてからバージョンアップしないと、認証情報が消去されてしまうなどの事態があるようだ。
キャッシュレス払い系は、以前も紹介したd払いアプリがAndroid 10では利用できなくなると案内している。
・【重要】ドコモ、Pixel 3シリーズをAndroid 10にバージョンアップでd払いアプリが利用できなくなる事を案内〜正式対応は10月末予定
もちろん限定的なもので正式対応は10月末予定とも案内されている。
しかし、d払いアプリをPixel 3でも積極的に利用している人は、バージョンアップが来た嬉しさのあまり、そのままバージョンアップを行わないように注意したい。
また、dフォトアプリも同様に利用できなくなってしまう。Android 10向けは11月に対応予定と案内している。
以下のリンクの「【dフォトをご利用のお客様へ】Pixel端末をご利用の皆様へ」を参照。
どちらもバージョンアップしてしまったのなら、しばらくは他の機種で代用するしかないだろう。
バージョンアップの配信が早いという利点が、必ずしも手放しで喜べるものではないと思わされる部分である。
なので、くれぐれも自身の利用状況を踏まえてバージョンアップを行うかどうか判断したいところだ。