【注意】8/28(金)発売のSIMフリー版Xperia 1/5はドコモのBand21(1.5GHz帯)/Band42(3.5GHz帯)に非対応、ドコモ版から2つ減

先日発表となったSIMフリー版Xperia 1(J9110)とXperia 5(J9260)が8/28(金)に発売となるが、どちらもデュアルSIMに対応、キャリア版よりストレージが2倍の128GBとなっている。

また、一部の人にも嬉しいワンセグ/フルセグ非対応なので、昨年発売の機種ではあるが、購入してみようと思っている人もいるだろう(ただしXperia 1はFeliCa非対応)。
SIMフリー版なので、各社の周波数にも対応している。
しかし、その辺りにあまり詳しくない人は少々注意が必要だ。

以下2機種の4Gの対応周波数。

Xperia 1(J9110)

Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 66

Xperia 5(J9260)

Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 66

どちらも同じ周波数で機種による違いはない。

・ソニーストア

詳しい人は見てすぐ分かるだろうが、ドコモ(またはドコモ回線を使用したMVNO)で利用したい場合、Band21(1.5GHz帯)とBand42(3.5GHz帯)が非対応となっている。
これらはドコモ版では対応していたので、2つ使えなくなる事になる。

・SIMロック解除対応機種および対応周波数帯（PDF形式：606KB）｜NTTドコモ

ドコモ版Xperia 1/5の対応周波数

周波数に関しての詳しい事情は他所のサイトに譲るが、ドコモのBand42はどちらかという都市部での高速化のために利用されるため、なくてもエリアの広さに影響する事はあまりないと思われる。
ちなみにauやソフトバンクもBand42は対応しているのでそちらも非対応となる。

ただ、Band21は、東名阪エリア以外ではBand3(1.7GHz帯)が対応していないので、対応していれば、ありがたかったのではないだろうか。Band21はほぼ国内でしか利用されていない(と言われている)ので、海外メーカーでは一部のハイエンドモデルでもない限り、あまり対応例を見ない。
なので、東名阪以外だと基本的に4Gに関してはBand1/19/28(28まだエリアは狭いと思われる)を掴む事になると思われる。Band21や42は非対応とう事で、その辺の海外メーカーのSIMフリー端末と同程度になっているのが、国内版SIMフリー端末としては少々残念だ。

ちなみにSIMフリーのAQUOSはハイエンドモデルの場合、同じ1.5GHz帯でもauやソフトバンクで使用されているBand11に対応している機種が多い。
Band11も国内でしか利用されていないと思われるので、海外メーカーだと非対応が多い。なお、今回のSIMフリー版Xperia 1/5も対応していない(au版とソフトバンク版は両方対応していた)。
しかしauやソフトバンクではBand41(2.5GHz帯)が対応しているので、あまり問題はないと思われる。

auに関しても触れておくと、プラチナバンドと呼ばれるBand18の800MHz帯に非対応となる。ただ、Band26が対応しているので、そちらが繋がれば問題ないと思われる(Band26は18を内包しているがMFBI対応である必要があると言われている)。

海外メーカーのSIMフリー端末が対応していなくても、国内での利用自体にさして問題はないと思うが、ドコモで利用する場合、これまでハイエンドモデルを使っていた場合、キャリアアグリゲーションの組み合わせなどで、混雑地域においての通信速度が遅く感じられる場面が出てくる可能性もある。
キャリア版を持っている人と同じエリアにいる場合も同様のケースが考えられる。

SIMフリー版の自由さを取るか、キャリア版の手厚い対応周波数の安心感を取るかは人それぞれだろうか。

・ソニーストア

ビックカメラでも販売される。