【メモ】携帯電話料金の削減、乗り換え(MNP)を検討する前にまずは現在の料金プラン等契約内容の見直しを

たまに書く、分かっている人は既に分かっているシリーズだが、今回は携帯電話料金について書こうと思う。

ここ数年は政府からの要請により、携帯電話料金の値下げや分かりやすさ、乗り換え促進の障壁になる要因の緩和などの話が定期的に出ており、通信事業者(主に大手キャリア)もそれに応えて(客側が望むような形なのかは別であるが)、新しい料金プランを発表したり、制度の緩和(解約金値下げなど)を行っている。

特に2020年はさらに料金値下げの要求が高まっており、各社さらに踏み込んだ対応を行っている(こちらも客側が望むような形なのかは別であるが)。

そこで乗り換え(MNP)をしようかと検討している人もいるかもしれないが、個人的にはそれよりもまず、現在契約中の会社での契約内容を見直してみてはどうだろうか。

今料金が高い高いと行っている人は、現在各社どのようなプランが提供されているのかをしっかり確認した方が良いだろう。
コロコロ内容が変わる業界なので、案外昔の知識のままで文句を言っていたというケースもあるかもしれないからだ。

 

個人的にはドコモを契約しているのでドコモに偏った内容になるが、現在提供している料金プランは概ね他社も似たような構造になっており、以前よりもかなり分かりやすくなっているとは思う。似ているという事は比較もしやすいというメリットがある(各社独自だと「分かりにくい、複雑だ」とう言う人も出てくるだろう)

以前だと通話プランとデータ容量とネット利用料金(SPモード)があり、さらに毎月の割引(月々サポート等)があり、本体代金を分割払いだと実質◯◯円、契約年数◯年だといくら割引、光回線も契約していれば、こちらも契約年数に応じて割引という形であった。
家族でグループを組むと主回線に子回線という形で組み、データ容量も共有(設定で変更可能)というプランもあった。

 




現在は基本的に2種類の料金プランしかない(データプランやケータイ向けプランもあるが)。
使った分だけ支払うタイプと、一定容量まで使い放題のタイプのどちらかを選ぶ事になる。5G向け料金プランも基本的に同様だ。
通話で無料通話が欲しい人はオプションとして追加する。上記のデータプランと通話プラン(掛けただけ課金)とネット利用料金が1つの料金にまとまっている。

それに家族でグループを組んでいれば割引、その中に光回線契約者がいればさらに割引となる。これまでグループに入れていたのに入っていなかった人は入っておきたい。

 

以前程の複雑さはなく、分かりやすくなった印象があるが、その代わり長期割引と呼ばれる契約年数に比例した割引や特典は廃止または控え目となってしまった。
月々サポート等と呼ばれる毎月の機種代金からの割引も廃止となったので、料金の計算はしやすくなっただろう。
とはいえ、料金プランの割引適用前の元々の料金がいくらなのかを確認しておくのもお勧めする。

それなりに理解が複雑だったドコモのシェアパックは、上手く使えば子回線用プランは月々サポートと合わせると、24ヶ月はユニバーサル料金のみで安く利用できたが、現在のプランでは各回線でメインのプランに加入が必要になり、最低料金は上がってしまった(相当詳しい人やキャンペーンの恩恵に預かれる人は違うのだろうが)。

分かりやすいと安いは必ずしもイコールでないという事になる。

 

ただ、auだけは料金プランの中にストリーミングサービスなどもセットになっているものがあり、プランの選択肢が多くなっている。


ドコモで多くの人が加入するであろうプランは基本的にはこの2つとなる

 


auは5Gになるとさらにサービスとセットの料金プランが増える(右の画像)。4GでもデータMAXプランが3種類ある

 

各キャリアの「My◯◯」のようなデータ容量、料金、契約内容を確認できるサイト(またはアプリ)で、容量の割に使っていないプランの場合はプランを下げたり、逆にデータ容量を追加する事が多いのであればデータ量の多いプランに変更するなどしてみると良いだろう。

 




料金シミュレーションなどもお勧めだ。ドコモだと実際の利用状況に応じて現在の料金プランが妥当かどうかなど案内してくれる。

また、現行の料金プランだと2年契約の解除料が1,000円または無料となっている(ただしドコモは料金プラン変更しても旧料金の2年契約の解除料の金額を満了月まで引き継ぐ(変更自体に基本的に解除料は掛からない))。
2年契約がなくても170円しか高くならないので、乗り換えを検討しているのであれば、あえて定期契約なしのプランでも良いかもしれない

 

そして、不要なオプション料金の見直しも行ってみたい。

昔機種変更した際に割引の条件となっているオプションに加入し、使ってもいないのにそのままだというオプションは解約した方が良いだろう。

何かで誰かが言っていたが、本体の分割支払金や買い物(いわゆるキャリア払い)を除き、データ通信料や通話料金で1万円を超えている場合は、料金プランの選択がおかしい事を疑った方が良いだろう。

分かっている人はもちろん良いのだが、「携帯料金が高い」と言った場合に、本体の分割金、使ってもいないエンタメ系の有料コンテンツ、携帯料金と一緒に請求できるような買い物を含めて「高すぎる」というのはお門違いだ。それはあなたが悪い。
使っていないオプションは解約、請求と合算の買い物に関しては内訳をしっかり確認、本体代金に関しては次回からもっと安い機種にするか、(あまり好きではないが)48回割賦にするなどで安く抑えられるはずだ。

 

とにかく安易に乗り換えを検討するのではなく、まずは現状の内容を見直して、いくらか安くなるかを考えてみる事をお勧めする。自分で考えるのが面倒ならば、店頭に相談に行くのも良いだろう(感染症対策の他にも、うっかり高いプランやオプションを押し付けられないように注意が必要だが)
乗り換えの場合は1日作業になる場合が多く(繁忙期の店頭契約だと特に)、新機種へのデータ移行で元機種と同じ環境に戻す時間も必要になるだろう。

 



 

いくらかでも安くなれば、他社に安いプランがあっても乗り換える程ではないという事になるかもしれない。それでもさらに安くしたいという場合に乗り換えを検討してみれば良いだろう。
現在は乗り換えに手数料が発生する場合もあるが、これも全社で改定される方向となる。

総務省、正式に「MNP」ガイドライン案を公開――ネットで使いやすく、手数料は原則無料、引き止め禁止|ケータイWatch

 

 

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