auがAQUOS zero6の対応周波数を公開、まさかのミリ波非対応/ソフトバンク同様ドコモのプラチナバンドとn79には非対応
先日のソフトバンク同様、auでもAQUOS zero6が取り扱われ、10月上旬以降発売予定となっている。
既に対応周波数も案内されているので見ていきたい。
・SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧｜au
まず、驚く事に、シャープが発表会でアピールしていたはずのミリ波が非対応となっている。
なお、ソフトバンク版は対応している。auではコスト削減なのだろうか。それとも誤記だろうか。
また、ソフトバンク同様、ドコモが使用しているn79には対応していない、これは以前の5GのAQUOSでも対応していなかったので、仕方ないといえば仕方ないだろう。
そしてLTEであるが、こちらもソフトバンク同様、これまでここ数年のAQUOSにおいて、他キャリアでも対応していたドコモのプラチナバンドの800MHz帯のBand19が非対応となってしまった。
しかしソフトバンクのプラチナバンド(900MHz帯/Band8)には対応している。
また、同じプラチナバンドと言われる700MH帯のBand28も非対応となる(5Gで転用のn28は対応だが)。
なので、使えない訳ではないが、ドコモで使用するにはエリア的にやや厳しい人が多いのではないだろうか。
前回のソフトバンクの記事を見て、感の良い人は対応周波数がソフトバンク版と似ていると気付いたかもしれない。
以下、ソフトバンクのAQUOS zero6の対応周波数。
・SHARP AQUOS zero6 搭載周波数帯一覧｜ソフトバンク ※PDFファイル
こちらもLTEでauのプラチナバンド(800MHz帯/Band18)に対応している。
ミリ波対応などの違いはあるが、ベースは同じものなのかもしれない。ドコモだけAQUOS zero6の取り扱いがないので、ドコモの周波数だけ非対応にしてコスト削減という事なのだろうか。
それでもドコモの一部周波数しか非対応になっていないのは、シャープの頑張りなのだろうか。
シャープは対応周波数について、先日の発表会の質疑応答の際に以下のように回答している。
――先ほどau版の製品を見てみると、ドコモのプラチナバンド（B19）に対応していないように見受けられたのですが、このあたりに意図があれば教えてください。
小林氏
バンド対応に関しては、各キャリアのバンド構成に最適化したかたちになっています。昨今は端末のSIMフリー化が進む中で、「ほかのキャリアのSIMを挿入したときに動作するのか？」ということを聞かれたと認識しましたが、それは議論の余地があると思っています。
大半のユーザーさんが、端末を購入したキャリアの通信サービスを使うケースが多いということを考えると、コストとパフォーマンスのバランスを見ていく必要があります。既存の周波数の中で対応できるものは対応を進めていきますが、特別に対応が必要なものについてはケースバイケースで判断していて、何か特別な意図があって外しているというわけではありません。
・「AQUOS zero6」「AQUOS sense6」発表会、価格はどうなる？ カメラのセンサーサイズは？ 質疑応答で語られたこと｜ケータイWatch
メーカーの認識としては「大半のユーザーさんが、端末を購入したキャリアの通信サービスを使うケースが多い」との事のようなので、他社の周波数に対応しなくても然程影響はないと見ているのかもしれない。
個人的にもキャリアの端末だけ買って、他社のSIMで使いたがるような人は決して多くないと思っている(自分も該当するが、その様な事をしたがる人間は多くはない事を自覚しておくべきだろう)。
これまで各社対応していたのは、多少なりとも無理をしていたのだろうか。今後そういうのはSIMフリー版で行うのだろうか。
今まで対応していたものが非対応になるのは残念ではあるが、きっと多くの人に影響はないのだろう。
これまでAQUOSの購入理由に対応周波数が豊富だからという理由で買われている事もあまりないと思われる。
それが重視されているのであればAQUOS R6ももっと売れているような気がする。
端末だけ購入する人は、UQモバイルやau回線のMVNO各社で利用するのも良いのではないだろうか。
MVNOは4月から料金が値下げしているところもある。さらに一部では5Gにも対応している。
eSIMも対応しているので、UQモバイル、IIJmioで利用できる。
各社、SIMのみ契約で還元が行われている場合もあるのでチェックしてみると良いだろう。
・UQモバイル ※SIMのみMNPで最大13,000円キャッシュバック。こちら
IIJmio
