【PR】ZenFone 8レビュー、コンパクト界の大画面、SDM888搭載のハイエンドモデル、メモリ16GBモデルもあり
8/20(金)に発売したZenfone 8/8 Flipだが、先日ASUS JAPAN社より、少しの期間Zenfone 8の実機を貸して頂き、触る機会に恵まれたので、そこで触った感想を紹介したい。
なお、この記事は「PR記事」という点に留意頂いて読んで頂ければと思う。
基本スペックについては、以下を参照。
・Zenfone 8 (ZS590KS-SL256S16)|ASUS 公式オンラインストア
使用したモデルは、上記のリンク先にある通り、コンパクトな方のZenfone 8であり、8 Flipではない。今回有難い事にメモリ16GB、ストレージ256GBの最上位モデルを使用できた。カラーはオブシディアンブラック(黒)だ。
カラーは他にもホライゾンシルバーに加え、日本ではムーンライトホワイトも用意されている。
国内で販売されているメモリ16GBモデルはそうそう見ない。同社のROG Phone 5の一部モデルも搭載しているくらいで、コンパクト端末なら尚更だ。
出荷時からAndroid 11を搭載する。
本機種は5.9インチディスプレイと、コンパクトさが特徴となっている。コンパクトながらSnapdragon 888を搭載するハイスペックモデルとなる。また、Zenfoneとして初のおサイフケータイに対応し、モバイルSuicaやPASMOが利用できるのもトピックだ。IP68の防水防塵にも対応する。
なお、今回モバイルSuicaやPASMOを試す事までは行っていない。
同梱物は、USBチャージャー、USB Type-Cケーブル、SIMイジェクトピン、専用ケース、ユーザーマニュアル、製品保証書となっている。
ACアダプタを同梱されているメーカーは減りつつあるので、ありがたい人もいるだろう。
付属のケースはブラック(本体がブラックだったからかもしれない)で、装着するとカメラの段差はほぼなくなる(ケース側の方が高い)。
表面はギザギザした加工で、やや滑りやすい印象を持った。本体背面同様、ケース自体も指紋が少し目立ちそうだ。上下と右側面が大きく開いているので、もっと本体をガードしたい場合は、他の物を購入する事をお勧めする。
アダプタとケーブル
また、海外メーカーの一部では最初から保護フィルム(出荷時の保護用ではなく市販品を貼り付けたようなもの)が貼られているが、Zenfone 8では貼られていない。
本体の比較
本体サイズについては、高さ約148mm×幅約68.5mm×奥行き約8.9mmで、約169gとなっている。
幅が70mmに収まっているのは持ちやすい。しかし重量はサイズの割にやや重い。厚みもある。
今回はオブシディアンブラックを借りているのだが、背面はマットな質感だ。しかし指紋が少し目立ちそうだ。
スマートキー(電源も兼ねる)はブルーとなっており、ちょっとしたアクセントとなっている。左側面はボタン付いていない
少しわかりにくいが、SIMトレイ着脱のピンを挿す部分は充電端子の隣ではなく、本体底部の左端だ(左の画像)
以下、手持ちのスマートフォンと比較。
左からiPhone 5s、iPhone 12 mini、Zenfone 8
左からPixel 5、Zenfone 8、iPhone 12 Pro
サイズ感の近い機種はPixel 5とiPhone 12 Proとなる。スペックはPixel 5よりは上だ(Pixel 5はSnapdragon 765G)。
Pixel 5の方が縦は短いが、横幅はZenfone 8の方が狭い。Pixel 5も十分現在のスマホの中ではコンパクトだと思うがそれよりも幅が狭いので持ちやすい。ただ、Pixel 5は151gと20g程軽い。
左がPixel 5、右がZenfone 8
iPhone 12 miniと比べると、流石に12 miniの方がコンパクトだ。重量も133gと30g近く軽い。
iPhone 12 miniを重ねてみた写真
iPhone 12 Proとの横幅の比較
おまけとして、Xperia 5 ⅡとAQUOS sense5Gも。
Zenfone 8はケースを付けている。本体自体の横幅はほぼ同じだ
AQUOS senes5Gとの比較
Zenfone 8は片手で持ちやすいコンパクトと謳われているが、いわゆるコンパクト端末の中では大画面の部類に入ると思う。
ぱっと見はそこまで小さく感じない印象だ。極端に小さいと視認性という面で支障をきたす場合もあるため、縦長のディスプレイである事も相まって、Zenfone 8だけで生活する場合でも映像や写真閲覧にも耐えうる大きさとなっているだろう。
中身について
中身について、設定等実際に触ってみないと確認できないような部分を含めて、個人的に気になった部分挙げてみたい。
HyperFusion/デュアルバンドWi-Fi
設定のWi-Fiの項目の中にある。
HyperFusionは、モバイルアシスタントの項目の中にある。Wi-Fi接続とモバイルデータ通信を結合して安定した通信を行う機能だ。以前他のメーカーでも採用されていたが見なくなってしまったメーカーもある。
Wi-Fi接続が有効でない場合にモバイルデータ通信を使用するようにする自動スイッチ機能もある。
デュアルバンドWi-Fiは、2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fiネットワークを同時に使用して安定性と帯域幅を向上する機能だ。通信速度向上に一役買うものと思われる(自宅がマンションタイプの光回線なのであまり実感できなかったが、ホームタイプの人は恩恵が得られるだろう)。中々面白い機能だ。自分の持っているスマホメーカーでは搭載されていない。
デュアルバンドWi-Fiを設定して、さらにデュアルSIM利用だとステータスバーの情報量が多くなる(設定で表示非表示は可能だ)
デュアルSIM/Wi-Fiを利用していると画面右にステータスバーが集中する
アニメーション速度
特にZenfone 8に限った機能ではなく、Androidの場合は通常開発者オプションの中にあるのだが、Zenfone 8では設定のディスプレイ内にあるのが驚いた。
ウィンドウアニメーションスケール、トランジションアニメーションスケール、アニメーター再生時間スケールの3つ(呼び方は機種によって異なる場合あり)があり、通常はどれも「1x」となっているが、自分の場合はAndroidに関してはどれも「.5x」にしている。
他メーカーのAndroidに慣れて、開発者オプションに気が付くような人は少し注意が必要だ。
SIMカードスロット
SIMフリースマホではデュアルSIMがほぼ当たり前となっており、SIMトレイはSIMカードを横に並べて置くタイプが多いが、Zenfone 8ではトレイの表と裏に置くタイプとなる。どちらがSIM1/SIM2になるのかはトレイに番号が記載されているので、きちんと見れば迷わないだろう。
トレイ中央にSIM1/SIM2に対応する番号が振られているが写真だと見にくい
ちなみにeSIMには対応していない。人によってはSIMカードを挿し替えるだけのカード型の方が気楽だろう。
なお、キャリア販売のAndroidとは違い、SIMカードスロットが抜かれても再起動が掛からない点は嬉しい(安定性の観点からは再起動したほうが良いのかもしれないが)。
デュアルSIMの場合、メーカーによってはSIMカード2つ入れてしまうとmicroSDカードは利用できない場合があるが、Zenfone 8ではmicroSDが非対応となっている。
iPhoneから買い替える人は問題ないが、microSD搭載こそがAndroidを使っている理由だという人にとっては、当然付いているものと思って、非搭載というてんを見逃さないようにしたい。
なので、ストレージ128GBでは足りないという人は、256GBモデルも検討しておきたい。
片手モード
スマートフォンの中では大画面化する機種が増える中で、一部メーカーでも搭載されている片手モードだが、Zenfon 8でも搭載する。
画面下のエリアを下にスワイプする事で、片手モードになる。煩わしい場合はオフにも設定できる。
ただ、片手モードといっても、画面全体の表示が縮小されて下側(左右の角どちらか)に寄るものではなく、表示内容が下に降りてくるタイプとなる。
iPhoneで採用されている「簡易アクセス」と同様の内容だ。なので、本来表示されている画面下部の部分は片手モード時には隠れてしまう。キーボードも隠れてしまうのは何とかして欲しかった。これはiPhoneも同様だ。
なお、Zenfone 8では下げ幅を設定で調整できる。
片手モード時の表示画面はスクリーンショットでは反映されなかった
以前ZenFone 5Zを持っていたのだが、その時は画面サイズが縮小され、画面の下側の左右どちらかに寄せるタイプのものであった。
リフレッシュレート
Zenfone 8では120Hzのリフレッシュレートも特徴の1つであるが、これは設定で、自動/90Hz/60Hzも選択できる。常時120Hzで駆動するとバッテリーへの影響が不安な人も、選択肢があるのは嬉しいのではないだろうか。
なお、ディスプレイ設定には明るさ条件を下げてちらつきを防ぐ「DC調光」というメニューもあるが、これはリフレッシュレートが60Hz設定時のみ設定できる。
画面内指紋認証について
指紋認証は画面内で行うものが搭載されている。解除時の反応は良好だ。なお、今回フィルムは貼っていないのでフィルムを貼っている場合の認証制度については不明。
画面スリープ時でも適当な場所をタップすれば、指を当てる場所が表示されるようになっている。認識時の明かりが意外と眩しい。
ただ、センサーは画面中央やや下にあるので、少し下側を持つ事を意識しないと、移動時などで親指での解除は少し面倒だと感じた(机に置いている時などは人差し指などでも問題ないだろうが、端末を持ちながらだとややその辺の意識が必要になる)。
なお、メーカー側もフィルムを貼る事も想定しているのか、「保護フィルムを使用する場合は、指紋を登録する前の保護フィルムを取り付けるか、指紋を再登録してください。」と、指紋登録前にメッセージが表示される。
画面内指紋認証搭載機種ではガラスフィルムの場合、対応商品であるかをしっかり選びたい。
他のメーカーでは画面内指紋認証対応ガラスフィルムでも反応しない場合があったりする。
また、先日ソフトウェア更新において、指紋認証機能のロック解除のパフォーマンスが改善された。
APN
ドコモ系(本家/MVNO)のSIMカードを挿れると、プリセットされているAPNが削除できなかった。au系は可能だった。
ドコモ系SIMの場合「このAPNは変更できません」と出る
5G
本体そのものの話とは直接の関連はないが、IIJmioのau回線が5Gに対応しているため、それを挿して使っていた。
・IIJmioの従量制プラン(au回線)で5Gオプションに加入、月額無料で利用可能、iPhone 12 Proで5G表示も確認
このご時世なので、各地に繰り出して5Gエリアかどうかの確認はできなかったが、ざっくり言うと、山手線走行中、右半分の駅(北側は不明)はほぼ5Gだった。
auで利用する場合はn77/78や700MHz帯の転用5G(n28)などが整備されていると思われる。どのバンドで繋がっているかまでは確認できなかった。
やはり5G表示になると嬉しい
5Gの設定にはバッテリー消費を考慮したオート5Gも搭載する。また、国内ではまだ展開されていないSA(スタンドアローン)モードの設定も既に存在している(現在国内ではNSA(ノンスタンドアローン)で展開されている)。
他にも自動LTEキャリアアグリゲーションというモードもあった。
SIM1とSIM2で表示されるメニューに違いがあるのはキャリアが違うからなのか、モバイルデータに設定しているとメニューが異なるのかは不明
なお、Zenfone 8ではドコモが5Gで利用するn79には非対応となるので、ドコモでは5G利用目的は少し厳しいかもしれない。
5Gに関しては先述の指紋認証改善のソフトウェア更新より前に、楽天モバイルのVoLTE/5G対応のアップデートが配信されている。
・楽天モバイル ※SIMのみMNPで20,000ポイント還元。こちら
バッテリーについて
Snapdragon 888搭載するので、高性能ではあるが、熱を持つ。自分の持っているXperia 1 Ⅲでもそうだ。バッテリー容量はコンパクトながら4,000mAhと、少し前のハイエンドモデルが搭載していた容量と同じくらいだ。
一方、電源管理はかなり細かく設定できるのには驚いた。
システムモードでは、5つのモードを設定できる。
高性能、ダイナミック、省電力、超省電力、アドバンスドの5つから選べ、ダイナミック以外はカスタマイズも可能だ。
カメラについて
昨今のスマートフォンの選択ポイントとしてカメラは外せないだろう。
カメラ画質などの評価については主観的になり、また、あれこれ言える程知識がないため詳しく述べる事はできないため、いくつか撮影画像だけ上げておきたい。
ゲームについて
あまりしないのだが、ポケモンGOは頻度は減ったものの起動はしている。特に問題なく動いている。
Game Genieというゲーム設定できる機能があり、本体温度も確認できるのだが、ポケモンGOの場合は35℃〜37℃辺りで推移している。あまりに起動が長いと40℃に達する場合もある。
120Hz駆動もしている
音楽・サウンドについて
Zenfone 8には音楽再生アプリとして、「NePLAYER for ASUS」がプリインストールされており、ハイレゾ再生が可能になる。
手持ちの音楽ソフトやApple Music、Spotifyを連携させる事も可能となっている。
サウンド関連としては、DIRAC社との協業しており、オーディオウィザードではサウンドモードやイコライザーで調節も可能になる。
ただ、Dolby Atmosは非対応なので、Apple Musicで空間オーディオには非対応となる。Dolby Atmosは対応機種ならApple Music内の設定に出てくるのだが、Zenfone 8では設定に出てこなかった。しかしNePLAYERなどと組み合わせればハイレゾ音源の再生は可能だ。
音質にこだわる人のためにもイヤホンジャックも搭載している。
スピーカーはステレオスピーカーであるが、ある程度音量を上げないと聞こえ辛い印象を受けた。
使ってみて
決して長い期間使用できた訳ではなく、ご時世的にも外に出辛い上、さらに天気も悪い日が続いていたため、色々調べたりする事ができない部分もあったが、やはり最大の特徴はSnapdragon 888を搭載したハイエンドのコンパクト端末という点に尽きるだろう。サクサク快適に動作する。
ディスプレイも有機ELでYouTubeではHDR再生に対応する。HDRの2160p 60も再生可能だ。
今回ケースを着けていたのであまり恩恵はなかったが、背面の両端がラウンドしているので手に馴染むだろう。テーブルに置いている時なども持ち上げやすいというメリットもある。
横幅も狭く持ちやすい。ただ、本体サイズの割に少々重い点が残念であった。可能なら150g台に収めて欲しかったところだ。
上でも触れたが、コンパクトと言ってもそれらの部類の中では画面は大きい方だと思うので、動画や写真閲覧も決して不便ではないだろう。
今回メモリ16GB、ストレージ256GBも用意されており、ASUSのZenfone 8にかける意気込みが伝わってくる。ストレ^時はともかく、国内でこのサイズでメモリ16GBはASUS以外で今後数年も出てくるかどうかだ(他社からすぐ出てしまったらあれだが)。
とはいえ、正直メモリ16GBが12GBや8GBのモデルと大きく違うかと言われると分からなかった。しかし余裕がある事は良い事だ。
また、公式サイトではピュアAndroid搭載と案内されているが、かなり細かく設定からカスタマイズができる。今回だけでは紹介しきれない程豊富だ。
ここは使っていく上で発見、カスタマイズしていけば良いだろう。
某メーカーの何とかminiは思った程の売れ行きではないと聞くが、今回のZenfone 8で高性能なコンパクト端末がどこまで受け入れられるか非常に興味深い。
個人的には普及を狙うのであれば、今回は難しいかもしれないが、大手キャリアからの販売もするべきだろう(その際はSIMフリーで対応していた一部削除される機能もあるかもしれないが)。
個人的には、今回のZenfone 8でハイエンドコンパクト市場が拡大される事を願っている。
購入は、ASUS公式オンラインストアなら、これまでのZenfone、ROG Phoneユーザーなら10%オフクーポンがもらえる。
・Zenfone 8 (ZS590KS-SL256S16)|ASUS 公式オンラインストア
Amazonやビックカメラ.comなどでも単体購入が可能、また、回線契約必須となるが、MVNOではOCNモバイルONEとIIJmioでも販売されている。
・ASUS、Zenfone 8/8 Flipを8/20(金)に発売、79,800円から、8はFeliCaと防水防塵対応〜公式ストアで10%オフクーポンも
・ビックカメラ.comなら最新家電をはじめ人気のアイテムがなんでもそろう!
・OCNモバイルONE ※定期的にセール開催中
・IIJmio ※10月末までセール開催中
端末だけ購入した人は、ahamo、サブブランド、楽天モバイル、MVNO各社で利用するのも良いのではないだろうか。
MVNOは4月から料金が値下げしているところもある。さらに一部では5Gにも対応している。
各社、SIMのみ契約で還元が行われている場合もあるのでチェックしてみると良いだろう。
・容量たっぷり20GB、国内通話5分無料も付いて、2970円(税込)|ahamo ※MNPで最大7,000ポイント還元
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・楽天モバイル ※SIMのみMNPで20,000ポイント還元。こちら
・月額968円(税込)からの格安SIM「OCN モバイル ONE」
先日ラジオNIKKEI第1で放送された「石川温のスマホNo.1メディア」の9/9(木)放送分において、Zenfone 8特集が放送され、本機に関わったスタッフの話が聴く事ができる。
・2021.9.9・第363回「片手に収まるハイスペック。ASUS『Zenfone 8』」|ラジオNIKKEI第1
性能上、決して安い買い物にはならないと思うが、興味のある人は手に取ってみてはどうだろうか。