【メモ】12/27(水)よりスマホの割引が改正、最大4万円引きに〜キャリアの早期の抜け穴発見に期待

ニュースや店頭などで見聞きしている人も多いと思うが、12/27(水)より電気通信事業法の改正でスマートフォンの割引が変更となる。

 

店舗によっては大きくアピールされており、安く買うなら今、の様な案内をしている。

 

足りない部分は多々あるかもしれないが、ここでは簡単に何が変更になるか一部挙げておきたい。

 

回線契約を伴う割引が最大2万円から最大4万円に

2019年より長らく回線契約を伴う割引が2万円までだったが、これが4万円までとなる。
なので、あまり割引が見られないiPhoneのProモデルでも割引額が増える可能性がある。

とはいえ、これまでは回線契約に対しての割引の他に、端末のみ購入でも適用される割引が存在しており、iPhone 12などは時期によってはそれで一括1円で販売されていたりした。

回線契約で購入しても、端末購入割引や対象機種限定特典と呼ばれる割引が別で適用され、MNPで契約しても2万円とそれ以上の金額の割引が適用された。

例えば10万円の機種をMNPで購入の場合、回線契約割引2万円に加えて77,999円の割引も適用されていた。

この77,999円の割引は、回線契約なしや機種変更など全ての購入者に適用されるのであれば、割引上限はなかった。
12/27(水)よりこの割引も回線契約含めて4万円以内に制限される。
ただ、機種によっては回線契約割引2万円+誰でも割引2万円割引の様な配分などもあり得るかもしれない。

しかし、転売が問題視されての改正なので、誰でも割引の扱いがどうなるかは不明だ。
端末のみ購入を希望しても、一旦店員が奥へ引っ込み、やっぱり在庫がなかったとされるケースも多いので、建前はそのような買い方も受け付けているが、販売店側に大したメリットはないと思われる。

 

改正以降は、ある程度の価格の前年の型落ちモデルや不人気機種の一括1円での販売は見掛けなくなるかもしれない。

また、最大4万円割引なので、別に上限一杯まで割引するかどうかは機種によると思われるので、その辺りは注意したい。
何でもかんでも上限割引される訳ではないだろう。売れている機種にまでその様な事をする必要は別にないはずだ。

 

4万円〜8万円の機種は割引額が価格の50%まで

最大4万円割引と書いたが、価格が4万円〜8万円未満の間の機種に関しては、価格の50%までしか割引できないという決まりになる。
なので、6万円だと4万円割引で2万円で買えると思いきや、割引は価格の50%までなので、3万円割引までにしかならない。
5万円なら2.5万円だ。

こちらについても最大50%割引なので、別に全機種50%引きになる訳ではない。

 

4万円以下の端末は割引額が2万円まで

ならば、4万円以下の機種なら39,999円割引で一括1円になるのではないかと思いきや、4万円以下の場合は割引額が2万円までとなる。
4万円割引の話がぼんやりしていた時は、4万円割引で一括1円になる機種の性能が底上げされると思いきやそうもいかないようだ。
一括1円を撲滅したいという強い執念を感じる。

 

機種返却プログラムの下取り額も高額ならば割引と見なされる

今流行りの実質23円、24円、47円など、分割払いで割引を受けて購入し、およそ2年後に機種返却すると安く持てるという案内があるが、これに関しても改正がなされる。

実質23円や24円にするために、妙に返却プログラムでの下取り額が大きいと、それも割引と見なされてしまうようになる。

型落ち機種やキャリアが売りたい機種を店頭割引をそれ程増やす事なく、返却での下取り額を増やせば安く見える手法も制限される事になる。

2年後に市場の買取価格を超えるような事をしてしまうと、その根拠を求められるようになるとの事だ。

 

iPhoneはともかく、2年後の買取価格の下落が激しいAndroidでは不利になってしまう可能性がある。

現在キャリアのPixel 8やドコモのGalaxy S22だと8万円〜9万円程の下取り額となっているが、これも変更されるかもしれない。

もちろん、iPhoneに限らず買取価格が高額を維持する機種なら大した影響はないのだろう。

 

数年後の買取価格まで予測しろというのは、中々酷なのではないだろうか。そこまでする必要があるのか思ってしまう。
独自の特徴を持つ機種を出した場合どうなるのか。

 

さらにMVNOに関しても変更がある。

 

IIJmioとmineoは割引規制の対象外に

これまで一部MVNOも割引規制の対象だったが、対象外になるMVNOがある。それがIIJmioとmineoだ。

規制対象のシェアがこれまでの0.7%から4%に緩和されるためだ。

これまで100万契約あるMVNOも対象であった。

なので、100万契約を超えていたIIJmioとmineoでは、シェア4%に到達する契約数になるまでは、端末セールでも今まで以上の割引が理屈の上では可能になる。
長期契約特典も復活するかもしれない。

しかしMVNOなので資金的にどの程度割引を増やせるかは不透明だ。
大手の安売り商売に反対していたなら、自分たちが同じ事を行うと矛盾してしまうだろう。

 

大手キャリアの特定関係法人のMVNOは規制対象に

MVNOも規制の対象外になる事業者があるので、もし現在もOCNモバイルONEがあれば、かつての様な大幅値引きもあったかと思ってしまうが、そうはいかない。

ガイドラインによると、大手キャリア(いわゆるMNO)の特定関係法人は依然として規制対象となる。

つまり、KDDIグループのJ:COMやBIGLOBEモバイルなどが該当する。
OCNモバイルONEもドコモの傘下にあったので、現存していても規制対象のままとなっていただろう。

対象外になるのは独立系のみとなる。

当サイトでもイオンモバイルやNUROモバイルは以前より対象外であるが、12/27(水)を境に割引が増えるなどは考え辛いのではないだろうか。

 


<参考にした記事>
総務省、“スマホの割引上限規制”でIIJとオプテージを対象外へ|ケータイWatch

「Xiaomi 13T Pro」を“実質24円”で販売できるカラクリ 実は転売ヤー対策として有効も、今後は規制に?|ITmedia Mobile

 

その他、以前からあった、販売・生産停止から一定期間経った機種の大幅割引や、3Gからの契約の変更を伴う割引に関しては特に変更はなさそうだ。気になる人は各自で確認して頂きたい。

 

色々書いたが、政府はとにかく安売り撲滅(転売対策に重きを置いているのだろうが)に躍起だ。
下取りの将来の買取価格まで予測させる必要まであるのだろうか。

もう既にキャリアの料金は以前より下がっただろう(現在やや値上げ傾向にあるが)。
以前と比べてMVNOや大手のオンラインプランなど選択肢もあるのだ。

自分の払った料金で他人がスマホを安く買うのが許せないという人は、さっさとMVNOにでも移動すれば良いのだ。
そして、SIMフリー端末を割引なしで買えば良い。そうすればキャリアの値引きの話などどこ吹く風のことだろう。

 

総務省や有識者がこれまで介入した施策で競争が促進されたかは非常に疑問が残る。

2019年からの割引規制の他、長期優遇禁止、2年縛り廃止、MNP転出料無料化、料金値下げ、SIMロックの原則禁止、キャリア端末の他社周波数対応などが挙げられる。

中には良い改善もあったのだろうが、一部の人間しか喜ばなさそうな改善もあった。

そして、国内の端末出荷台数が減り続けており、撤退するメーカーも出てきているのが現状だ。
ここ数年は端末価格が上がったせいもあるかもしれないが、MNPで競争促進など結局幻想だったのではないだろうか。

大手キャリアでのスマホ契約も9割程と、別にMVNOへ移った人が多いとかSIMフリースマホを買うようになった人が増えたとも聞かない(少しはいるのかもしれないが)。

要は多くの人にとってスマホは毎日使用はするものの、料金関係やMNPなど契約周りや、さらに対応周波数周りなどは興味はないのだろう。
または面倒な事だと思っているのだろう。

毎日携帯やスマホの事を考えている人などほとんどいないという事を思い知らされる。

 

挙げ句の果てに、そんな高額な機種があなたに必要ですか?中古でも良いんじゃないですか?(意訳)と言う政策も上がっている。
多くの人が言っていると思うが、割引規制などして新品が出回りにくい状態だと、中古市場も賑う事もないだろう。

一体市場をどこへ向かわせたいのか。
同じく、これまでの施策を一旦検証すべきだと言っている人もいるが、当事者たちは一定の効果があったと言い出すのが関の山ではないだろうか。

 

とはいえ、2019年の割引規制でも一括1円がなくなると思われたが、キャリアも商売だ。何とか抜け穴を探してこれまで通り安く販売してくれるのではないだろうかと期待している。

現在の2万円とは別の、誰でも適用される割引を生み出したのもソフトバンクだった(自分が確認した範囲では)。

ヤマダ電機でソフトバンクのiPhone 12/11/SE、一部Androidが25,000円還元に増額、今までなかった端末のみ購入の案内も確認

なので、今回もソフトバンクが先陣を切ってくれるのではないかと思っている。

3月くらいまでには何らかの形で出てきて欲しい所だ。

一応現行の制度だと、特価機種なら機種変更でもそれなりに割引があるので、個人的にはそれは継続して欲しい所である。

 

 

 
端末だけ購入した人は、irumo(ドコモ)、ahamo、ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイル、povo、MVNO各社で利用するのも良いのではないだろうか。

eSIMにも対応しているので、irumo、ahamo、IIJmio、楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイル、povo、nuroモバイル(ドコモ回線のみ)で利用できる。
各社、SIMのみ契約で還元が行われている場合もあるのでチェックしてみると良いだろう。

irumo(イルモ) ※最大6,600ポイント還元キャンペーン実施。こちら。実際変更して気付いた内容も。こちら

容量たっぷり20GB、国内通話5分無料も付いて、2970円(税込)|ahamo ※SIMのみ契約でポイント還元、Switch/叙々苑食事券/USJパスが当たるキャンペーンも。こちら

Y!mobileオンラインストア  ※親子割や新料金プランも開始。毎日タイムセールも実施中

UQモバイル  ※親子応援割や新料金プラン開始。こちら。SIMのみ契約で還元もあり

povo2.0|Amazon

楽天モバイル ※新料金プラン開始。こちら。SIMのみMNPでポイント還元。銀行/証券/生命の確認情報でプラン契約が可能に

IIJmio  ※セールも開催中。料金割引やデータ増量キャンペーンもあり。音声eSIMも開始。こちら

格安スマホはmineo  ※iPhone 14やかけ放題割引もこちら。過去契約者へのおかえり割も開始。

イオンモバイル  ※MNPで最大21,000WAONポイント還元。こちら

通信量に合わせた価格設定!nuro mobile  ※eSIMも提供開始。こちら。NEOプラン(W含む)でキャッシュバック。バリュープランやかけ放題プランでも料金割引

つながる!速い!高品質を実現した格安SIM/スマホ【LIBMO(リブモ)】 ※ドコモのエコノミーMVOとしても取り扱い

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください